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メディアイランド編集部ブログ

2016年08月19日 「平和をどうつくるのか 「戦後」を超えて」好調です。

新刊の『平和をどうつくるのか 「戦後」を超えて』が好調です。
新聞各紙にも書籍紹介記事掲載されています。

このブックレットは6月16日に、平和問題研究会の永澄さん(京都新聞OB)から、
「6月18日に、白井聡さんと君島東彦さんの講演と対談のイベントをするのだが、ブックレットにできないか」
と相談を受けたのがきっかけです。

白井聡さんは『永続敗戦論』で超売れっ子。
また、君島東彦さんは立命館大学の憲法学・平和学の先生で、一般向けの書物は初。
しかし、日本国憲法9条を六面体として見立てるなど、ユニークで分かりやすく憲法を論じておられます。

この二人の対談は、改憲は争点とされず、今ひとつ盛り上がりに欠ける参院選に一石を投じることができるはず。
なんとか7月10日の投票日までに発行できないかというご希望でした。
でも……たとえ印刷が出来たとしても、配本は間に合いません。
本屋さんの店頭に並ぶのは、どうしても投票日を超えてしまいます。

新聞記者という人はずいぶんとせっかちな人種なんだなあ。
よく考えると、ニュースはその日の夕方には夕刊になって配達されるわけですから、せっかちで当たり前。
しかし、書籍には書籍のスピード感があるのです。
長い間世に残るものだから、著者校だって十分に必要です。

とはいえ、できるだけ早く印刷し、8月の終戦記念日には間に合わせようと、ペースを上げ編集作業にとりかかりました。
DTPも社内制作でなくては到底間に合いません。
社長がんばる、の巻です。
講演と対談の音声起こしは、業者委託ではなく、4月まで朝日新聞の記者をしていた田中さんに依頼しました。
これまた仕事が速い。
おかげで、ゲラもものすごくスムーズに作成することができました。

しかーし。

「選挙までになんとかできませんかー」。編者からはやはり強い要望がだされています。
えー。まだ言うのー。どーしたもんじゃろのー。
「あ、それなら一部をインターネットで公開したらいいんじゃないかな?」

切羽詰まるといろんなアイデアが出るものです。
第3部の対談部分は、再校ゲラ(PDF)を、編者である平和問題研究会のサイトを通じて読んでもらえるようにしました。
投票日までの期間限定したけれども。
ダウンロードも印刷もできるようにしました。
我が社の出版物では初の取り組みでした。

7月7日印刷所に入稿。本は19日に無事にできあがり、7月27日ごろから書店店頭に並びました。
奥付発行日は「終戦」記念日の8月15日にしています。
「やればできるんだなあ」
こんな早いペースで本を作ったことはありませんでした。

残念なことに、憲法改正の発議ができる三分の二の議席を両院とも改憲側が占めることになったこの参議院選挙。
8月8日には、今上天皇から生前退位を希望することが示唆されるようなビデオメッセージが流れました。
生前退位については、皇室典範に規定がないため、憲法に抵触するかどうかも大変な問題になっています。

このブックレットには、現在の日本の立ち位置と関連づけて、憲法1条(象徴天皇制)と9条(戦争放棄)の関係についても、
分かりやすく説明されています。
ぜひ多くの皆さまに手にとってお読みいただきたいと強く思っています。