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広尾 晃の気まぐれ寺ばなし

第34回 奈良仏教の師、義淵

奈良時代に活躍した僧侶の多くは、義淵(643-728)の弟子であると名乗っています。

今ではあまり知られていませんが、

義淵は、古代の日本仏教史において偉大な業績を残した僧侶です。



義淵は玄昉と同族の阿刀氏の出身だといわれています。

だとすれば空海とも血族になります。

阿刀氏は天武天皇とのかかわりが深かったようで、

幼時から天武の皇子らとともに育ち、長じて元興寺の智鳳に仏教(法相宗)を学びます。

のちに僧正となり、仏教の指導者として多くの門弟を育成したとされます。



義淵の門弟たちの中には本当の弟子かどうか怪しいものもいますが、

奈良時代前半においては義淵の門弟であることが、エリート僧侶の条件だったようです。


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玄昉、道鏡の師である義淵が学んだ奈良市の元興寺(極楽坊)野の仏


プロフィール

広尾 晃(ひろお・こう)

1959年大阪市生まれ。立命館大学卒業。コピーライター、プランナー、ライターとして活躍中。日米の野球記録を専門に取りあげるブログサイト「野球の記録で話したい」でライブドア奨学金受賞。スポーツ専門テレビ局「J SPORTS」でプロ野球番組のコメンテーターも務めている。著書に『巨人軍の巨人 馬場正平』、『プロ野球なんでもランキング』、『プロ野球解説者を解説する』(以上、イースト・プレス刊)など。

 

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