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広尾 晃の気まぐれ寺ばなし

第20回 仏教を利用した藤原一族

藤原鎌足を始祖とする藤原氏は、かつては中臣氏を名乗っていました。

すでにご紹介したように中臣氏は神祇を司る氏族であり、

仏教公伝に際しては物部氏とともにこれを激しく排撃する立場にありました。

しかし、中臣鎌足が中大兄皇子とともに大化の改新を行い、

藤原氏を名乗るようになってからは、仏教を深く信仰するようになります

(鎌足の系統以外の中臣氏は大中臣氏と名乗り、引き続き神祇を司りました)。



「これからは仏教の時代だ」と思ったのでしょう。

藤原鎌足は長男の定恵を出家させ、遣唐使に加えて唐で仏教を学ばせます。

これは当時としても非常に思い切ったことでした。

定恵は帰国後、多武峯寺を建立しますが、24歳で死去します。

以後も藤原氏は仏教を信仰。藤原鎌足の死に際して建てられた山階寺が、

のちに藤原氏の氏寺、興福寺となります。



藤原氏は蘇我氏を見習うように、皇族と何重もの姻戚関係を結んでいきますが、

その過程で天皇をはじめとする皇族も、藤原氏出身の母、妻らの影響で

仏教に深く帰依していったのです。


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聖武天皇に縁の深い藤原氏の氏寺、興福寺境内の石塔

プロフィール

広尾 晃(ひろお・こう)

1959年大阪市生まれ。立命館大学卒業。コピーライター、プランナー、ライターとして活躍中。日米の野球記録を専門に取りあげるブログサイト「野球の記録で話したい」でライブドア奨学金受賞。スポーツ専門テレビ局「J SPORTS」でプロ野球番組のコメンテーターも務めている。著書に『巨人軍の巨人 馬場正平』、『プロ野球なんでもランキング』、『プロ野球解説者を解説する』(以上、イースト・プレス刊)など。

 

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