HOME > 広尾 晃の気まぐれ寺ばなし > 第2回 う、ふ、ふー、寺っぽいねー!

広尾 晃の気まぐれ寺ばなし

第2回 う、ふ、ふー、寺っぽいねー!

こんにちは、広尾晃です。
ずいぶん寒くなってきました。実は初冬は、お寺参りに絶好の季節です。紅葉の名所のお寺は大人気ですが、紅葉のないお寺も、この季節になると植栽が少し寂しくなり、空気がひんやりと引き締まって、いい雰囲気になってきます。

 

さて、私は全国のありとあらゆるお寺を見て回ろうという野心を抱いている「寺リスト」です。
実際に回ったのは全国7万7千か寺のうち、三分の一程度です。
お寺の多くは、地図に掲載されています。その場所に行けば拝観することができますが、中には地図に記載されていないお寺もあるのです。
永年お寺を回っているとそういうお寺がありそうな場所が、わかるようになってきます。

 

農村であれば、
・山を背にした奥まった場所
・小川の上流のあたり
・一段高い丘の上

 

住宅地であれば
・神社の鳥居の近く
・公民館や集会所(元はお寺と言うケースが結構あります)

 

都会であれば
・路地の奥まったところ
・繁華街の外れ

 

でも、そういう法則以前に、なんとなく気配がする。勘が働く、方が強いのかもしれません。
そういう場所に近づくと、私は小さな声で

 

「う、ふ、ふー、寺っぽいねー!」

 

と口ずさみます。気持ち悪いですね。でも、誰かに聞かせるつもりではないので、別に構わないと思っています。

 

多くのお寺は地域の「よりどころ」になっています。だから、地域の人が集まりやすい場所にあるのだと思います。
地方によってもお寺のある場所は微妙に異なるように思います。
そういう法則性が見つかれば、それはちょっとした発見ではないでしょうか。

02r.jpg.jpg

香川県小豆島浄土寺への参道
 

プロフィール

広尾 晃(ひろお・こう)

1959年大阪市生まれ。立命館大学卒業。コピーライター、プランナー、ライターとして活躍中。日米の野球記録を専門に取りあげるブログサイト「野球の記録で話したい」でライブドア奨学金受賞。スポーツ専門テレビ局「J SPORTS」でプロ野球番組のコメンテーターも務めている。著書に『巨人軍の巨人 馬場正平』、『プロ野球なんでもランキング』、『プロ野球解説者を解説する』(以上、イースト・プレス刊)など。

 

メディアイランド刊『ふつうのお寺の歩き方』

全国書店やネット書店で絶賛発売中 ↓↓↓ 

http://www.mediaisland.co.jp/item2/item240.html

ふつうのお寺書影小.jpg

活字メディア探訪

著者に聞く

Facebookページ

自費出版をお考えの方へ