HOME > 著者に聞く > 夏木智加(なつき・ちか)

著者に聞く!

『ヨーロピアン・カルトナージュ』
著者・夏木智加先生に聞く

世界で一つだけのインテリア雑貨をあなたの手で 布選びで魅せるヨーロピアン・カルトナージュ

皆さんは、カルトナージュをご存知ですか。布を貼り合わせて仕上げる手芸で、エレガントでインテリアにもなる作品は、贈り物としても喜ばれます。
今回は『ヨーロピアン・カルトナージュ』の著者でいらっしゃる夏木智加先生にカルトナージュの魅力についてお話をお聞きしました。

 

―夏木智加先生の『ヨーロピアン・カルトナージュ』には、たくさんのカルトナージュの作品とその作り方が掲載されていますね。

はい。さまざまな作品作りを楽しんでもらえたら……。
カルトナージュのよさは、布によってイメージがガラリと変わるところです。
読んでくださる方、それぞれのお好きなテイストの布地を組み合わせれば、オリジナル作品を作ることができます。「世界でひとつだけ」とイメージしながら作ると、とても楽しいと思いますよ。

 

―夏木先生の『ヨーロピアン・カルトナージュ』で初めてカルトナージュを知りました。布を貼り合わせるだけで、ステキなインテリアができるんですね。夏木先生は、カルトナージュと、どのようにして出会われたのですか。

カルトナージュに、最初に出会ったのは、フィレンツェでした。今からもう15年以上も前のことです。「一枚のマーブル紙」という技法を使った紙の工房に、何気なく立ち寄ったのが始まりです。そこでは、その紙を使ったステーショナリーグッズが販売され、その紙を使ってステーショナリーグッズを作る体験もできたのです。
「こんなステキな物が自分の手で作れるんだ」という驚きと感動で胸がいっぱいになったことを今でも覚えています。その工房に、連日通い詰めたほどなんですよ(笑)。

 

―そんなステキな出会いがあったんですね。自分の手で作れるという驚きと感動……。これは、もっと多くの方に『ヨーロピアン・カルトナージュ』を知ってもらい、感じていただきたいですね。

本当にそうですね。同じ作品でも布一つでまったく違う作品に見えるのがカルトナージュです。どんな布を選ぶか。これが腕の見せ所といっても過言ではないでしょう。そこが、またおもしろいんですよ。

 

―そうなんですね。でも、初心者には、布選びは難しそうですね。

そうかもしれませんね。初心者の方は、なるべく薄手の布は避けられた方がいいでしょう。逆に、厚手の布も不向きですね。コットン生地や薄手の麻素材などから始められてはいかがでしょうか。ボンドのシミもあまり気にせず、お作りいただけると思いますよ。

 

―布を貼り合わせて作るから、最初に使う素材は扱いやすい布がいいんですね。

しみ、しわ、たるみ(笑)。カルトナージュでは、3禁ですから。
また、角の処理や柄合わせなど、細かいところにも決して手を抜かないことがきれいに仕上げるための大切なポイントですよ。

 

―お肌と同じですね(笑)。本書は、カルトナージュ初心者の方にも経験者の方にも、楽しんでいただけそうですね。

ええ。初心者の方は、本書を基本に創造を膨らませてお作りください。経験者の方は、自分に必要なサイズに変更して楽しんでいただけたらうれしいですね。

 

―カルトナージュは、世界に一つだけの作品を作ることができるのも魅力なんですね。贈りものとしても最適ではないでしょうか。

そうですね。心をこめて手作りするものですから。
でも、どんな贈りものでもそうですが、相手の好みをよくリサーチすることです。
相手が好きそうなファブリックで手作りされた小物は、きっと喜ばれると思います。
すぐに使えそうな身近なグッズからお作りされるのがおすすめですね。

 

―2月といえば、バレンタインデーですね。プレゼントにピッタリな物ってありますか。

本書に掲載されている「バインダー」はいかがでしょうか。
初心者の方には、少し難しいかもしれませんが、ソフトレザーなどを使って手作りされると、男性へのプレゼントに最適ですよ。もちろん、チョコも忘れずに(笑)。

 

―それは、喜ばれそうですね。一味違うバレンタインになるかも(笑)。
 夏木先生は、作品を手掛ける傍ら教室でカルトナージュの作り方などを教えてらっしゃいますね。教室では、どのようなことが学べるのでしょうか。

カリキュラムは、FSコースがあります。
12作品をキットで作成していただきます。希望者には課題作品を提出後、デイプロマを発行します。
12作品のみ、ヨーロピアン・カルトナージュのキットを使用して、レッスンをすることが可能です。
初級キットを使用して、中級より製図からカットしていき、中級6作品・上級6作品を作ります。
終了後、希望者には、卒業制作後のヨーロピアン・カルトナージュAsの筆記認定講師試験合格後、認定講師として 活動することもできます。
詳細は、ホームページをご覧くださいね。

 

 

―実際に教室に足を運んで、夏木先生にいろいろ質問できるのは、大きいですよね。そうした教室に通えない方に何かアドバイスなどいただけますか。

うーん。たとえば本書を使ってカルトナージュを楽しもうというのであれば、ご自身で楽しむものは、好きな布でお作りいただけばよいと思います。でも、気を付けていただきたいのはインテリアとして楽しむ場合です。空間となじむように布の統一感や色味はあらかじめ決めておいた方がよいと思います。

 

―確かに、その方がインテリアとしても長く楽しめますね。そう考えると、布選びも本当におもしろいですね。
こんなふうに夏木先生は、カルトナージュの魅力を多くの方に伝えていらっしゃるんですね。

ええ。今後も、今までと変わりなく、一人でも多くの方にカルトナージュの楽しみを広げていきたいと考えています。
そのためにも、技術の向上はもちろん、今春からはファブリックを使用してのファニシングレッスンにも力を注いでいきたい。海外のように、「必要な物は自分の手で何でも作る」というステキなインテリアライフを過ごせるように、皆さんに提案していきたいですね。

 

―お気に入りの物に囲まれたインテリアライフ。考えただけでもステキですね。そんなステキな夏木先生の作品は、どこで見ることができるんでしょうか。

2012年は、3月20日(火)に行われる「北摂FINE HAPPY&SMILE」というイベントに出展が決まっています。
ほかのイベントにも出展する予定です。詳細は、ホームページで告知していきますので、ぜひのぞいてみてくださいね。

 

―それは、とても楽しみです。実際にカルトナージュの魅力にふれるいい機会かもしれませんね。
最後に『ヨーロピアン・カルトナージュ』の読者の皆さんに一言お願いします。

難しく考えずに「こんなところに、こんな物があればいいのにな」というような気持ちで、気軽に作品を作っていただけたらといいと思います。一人でも多くの方に本書を手にとっていただき、カルトナージュの楽しさを味わっていただけたら、とてもうれしいです。

 

―まずは、作りたいものからですね。
ヨーロピアン・カルトナージュ』で、皆さんも自分だけのインテリア小物を作ってみてくださいね。
夏木智加先生、本日はどうもありがとうございました。

プロフィール

夏木智加(なつき・ちか)

イタリアにてカルトナージュと出会い様々なスタイルを学ぶ中、独自の スタイル 「ヨーロピアン・カルトナージュ」を確立
2000年頃より 講師活動を開始する
2003年より、講師活動の場を広げ カルチャーセンターを中心に 芦屋・名古屋・東京に進出
2007年6月 神戸北野にて、「ヨーロピアン・カルトナージュ展示会」開催
2007年12月 「素敵な手づくりインテリア ヨーロピアン・カルトナージュ」発刊
2008年12月リーガ・ロイヤルホテルにて
        「ヨーロピアン。カルトナージュ展示会」を開催
2009年3月「ヨーロピアン・カルトナージュAS」設立
2009年3月? 年3回の認定試験を開催 
           ハイレベルな 講師陣を多数排出中              
2009年12月「創作のヒント レッスン7!」に作品掲載
2009年12月 弁護士作家 加茂隆康さん著書 「審理炎上」のモチーフに作品掲載
2009年12月 名古屋ヒルトンホテル ヒルトンプラザにて 
          「ヨーロピアン・カルトナージュ展示会」 開催
2010年12月 東京代官山にて 「ごとうゆき&夏木 智加の二人展」開催
2012年 1月 リーガ.ロイヤルにて 「ヨーロピアン・カルトナージュ展示会」開催

 

夏木智加先生ホームページ「ヨーロピアン・カルトナージュ」

夏木智加先生ブログ「夏木智加のカルトナージュな日々と私…」

著者に聞く

メディアイランドからのごあいさつ

Facebookページ

自費出版をお考えの方へ

正誤表のダウンロードはこちら